2009年11月25日
見えないふり
バスの中で、隣に人が座ったり。電車で、前に人が立ったりすると、逃げたくなる。
どこへ?
どこか一人きりになれる場所へ!
見えないふりをする。
それが、日本におけるプライベートの保ち方だと、聞いた気がする。
疲れる。
緊張が解けない。
人の声。
気配。
排気ガスの喉が詰まりそうな匂い。
1人になりたい。
どこへ?
どこか一人きりになれる場所へ!
見えないふりをする。
それが、日本におけるプライベートの保ち方だと、聞いた気がする。
疲れる。
緊張が解けない。
人の声。
気配。
排気ガスの喉が詰まりそうな匂い。
1人になりたい。
2009年11月22日
共有を求めることば
Rが、私の方へやって来た。
「こっち来てよ」と言いながら、私の腕を引いて、誘導しようとする。
「どうしたの?」
「これを見て。」
確かに、Rは、そう発音した。
あまりにも珍しい要求に、ちょっと感動した。
「こっち来てよ」と言いながら、私の腕を引いて、誘導しようとする。
「どうしたの?」
「これを見て。」
確かに、Rは、そう発音した。
あまりにも珍しい要求に、ちょっと感動した。
タグ :弟R
2009年11月14日
2009年11月13日
すべすべほっぺ
少し前の休日の朝、ぬくぬくのお布団にくるまっていると「お肌、すべすべ。触ってみて。」とRが言ったのが、聞こえた。
それじゃあと、失礼して少し身体の向きを変え、手を伸ばす。
目覚めたてでぼんやりして身体の動きがおおざっぱ。ただでさえRは子どもで、顔が小さい。私のささくれがその肌に触れてしまわぬように、間違いなくその中の頬だけを捉えるために裸眼の目を細め、ゆっくりと指先の腹を近づける。
予想外ににしっとりすべすべの肌だった。
アトピーのRは、汗をかきすぎる夏も、乾燥する冬も、なかなかすべすべほっぺにはならない。だから本当に久しぶりの触感。
本当に柔らかい頬。
気持ちいいね。と返すと、真顔で「薬が浸透しているからね」と言った。
その言い方が、イントネーションといい話す早さといい、まるで母の物言いをそのまま借りてきたようにそっくりだった。
思わず笑みが零れそうになり、慌てて真面目な顔を装おった。
それじゃあと、失礼して少し身体の向きを変え、手を伸ばす。
目覚めたてでぼんやりして身体の動きがおおざっぱ。ただでさえRは子どもで、顔が小さい。私のささくれがその肌に触れてしまわぬように、間違いなくその中の頬だけを捉えるために裸眼の目を細め、ゆっくりと指先の腹を近づける。
予想外ににしっとりすべすべの肌だった。
アトピーのRは、汗をかきすぎる夏も、乾燥する冬も、なかなかすべすべほっぺにはならない。だから本当に久しぶりの触感。
本当に柔らかい頬。
気持ちいいね。と返すと、真顔で「薬が浸透しているからね」と言った。
その言い方が、イントネーションといい話す早さといい、まるで母の物言いをそのまま借りてきたようにそっくりだった。
思わず笑みが零れそうになり、慌てて真面目な顔を装おった。
2009年11月12日
匠の技が光るもの
某美術館にて、3連続の講座が開かれるようです。
ちょっと興味のあるテーマでしたので、その道のプロフェッショナルにお会いしてみたいぞと思い、案内を読み進め、最後の一文で、あ、無理、とあきらめました。
そこには、
ドレスコード:匠の技が光るものを身につけて
とありました。
ドレスコードのある講演会ってだけでも、びっくりなのですが。
講演テーマ(消え行く伝統産業にファッション/ブランドはどう関われるか)には、めっちゃあってるでしょうが。
うーん・・・。
これは、聴きに行く側にも意気込みが求められますね。
すごそう、むしろ聴衆を見たいです。
ちょっと興味のあるテーマでしたので、その道のプロフェッショナルにお会いしてみたいぞと思い、案内を読み進め、最後の一文で、あ、無理、とあきらめました。
そこには、
ドレスコード:匠の技が光るものを身につけて
とありました。
ドレスコードのある講演会ってだけでも、びっくりなのですが。
講演テーマ(消え行く伝統産業にファッション/ブランドはどう関われるか)には、めっちゃあってるでしょうが。
うーん・・・。
これは、聴きに行く側にも意気込みが求められますね。
すごそう、むしろ聴衆を見たいです。
2009年11月11日
ポッキーの日ですね。
写真は、数年前、住んでいた建物。
その中庭の風景。
この中庭が見える側に、住んでいたとき。
当時のルームメイトのもとへ、国にいる恋人から、11月11日に合わせて巨大ポッキー&ラブレターが詰まった箱が送られてきたと感激していた情景もセットで、思い出されます。
彼女いわく、11月11日(ポッキーの日)は恋人同士のための日なのだと。
300×250mmほどの厚紙で作られた箱が机の上にかさりと載っていた。その中に小さく折り畳まれた紙片が大量の紙ふぶきのように静かに入っている。
開けて見せてくれたその手紙は、明らかにどこかからちぎりとられ、掌よりも小さくなったメモ用紙。
兵役中の彼が、毎日、あるいはあの数からしておそらく日によって何回も、自由時間に彼女に向けて書き溜めた恋文。
私には読めない文字からも、熱が伝わってくるように錯覚してしまう。
2009年11月10日
「私の」本。
梨木香歩 著「春になったら苺を摘みに」(2006)新潮文庫。
エッセイ集。
何度読んでもぽろぽろ泣けてしまいます。
だって、そうなんだもの、という台詞を思いめぐらします。
きちんとことばにできないでもどかしく抱え続けていた考えが、掬い上げてもらえたから。
私のために書かれたような本―そう呼んでしまいたくなります。
ページを開けば、滑らかなブランケットに包まれたように、安心できる場所がある。
何かあってもここに戻ってくれば、また歩き出せる。
そういう確信。 » 続きを読む
2009年11月09日
I catch a cold.
毎朝、陽射しが眩しすぎる。
今年は、金木犀がまだ暖かすぎるうちに咲いたので、薫りが濃くて、毎朝酔っていました。
そうそう、とある所の沈丁花も既に咲いていました。
季節感が、横滑りしてる…。
身体が、この時期にはこのような気候だろうと予測して受け身をとろうとするのに、季節はそれとは異なる進み方をしていたようだった。
お互いのテンポが合わなくて、風邪をひいてしまったみたい、です。
2009年11月08日
月夜の散策
数日前のこと。
このライトアップされた門をくぐり抜け、回遊式の池泉を取り囲む築山あたりに踏み込んでいた。
きちんと歩けるように、回路として整備されているのだが、どうやら夜間に踏み込む者がいるとは、考えられていないようで、外から見るよりもずっと暗かった。皓々たる十二夜の月のひとしづくでさえも、密集した木々に遮られて洩れてはこないでいる。
暗さをあえて意識しないようにしながら、どんどん先へ進む。
視界がさえぎられて、耳が冴える。
その最も奥に近いあたりで、濃い闇の中で、ぐらり、と平衡感覚が怪しくなった。
食中毒を起こして、身体が意思の範疇をすり抜けて勝手に動いたときと同じ感覚に、冷や汗が出た。
なんとか持ちこたえて、ざくざく進み、木立を抜けて、ようやく月の光を仰ぎみた。
ため息がでた。
あぁ、焦った。怖かった。
こんなところで、倒れてはいられませんわ…。
タグ :月夜
2009年11月06日
好きかどうかがわからない
何でもない文脈で、
それが好き?
と訊かれた。
それについて好きかどうかを考えたことがなくて、一瞬考えこんでしまった。
***
自分がそれを好きかどうかを確かめるためには、少々時間が必要。
そのために進んで動いているか。
どこまで自分を使えるか。
それらをなんとも思わずにやっているか。
そういう自分の行動を確認して、あぁ、ひょっとしてこれを私は好きなのかもしれないと、考えられる。
でも、これって「好き」っていう意味であってる?
大辞林によると、好きとは、「(1)心がひきつけられること。気持ちにぴったり合うさま。」だそうだ。
なら、私は、心の動きを(自分自身であるのにもかかわらず)、感覚ではなく自分の行動で確かめようとしているのだろう。あたかも他人を観察するように。
***
好きか?という問いには、ある種の覚悟が求められているような心持ちを覚える。
この人の中で、自分は「それを好きな人」という刻印を押されてもいいというほどに好きだと認めるか?と問いただされたような、そんな大仰な問いが聞こえた気さえしてしまう。
私は、絵を、好きなんだろうか。
家族を、好きなんだろうか。
出身地を、好きなんだろうか。
その人を、好きなんだろうか。
よく、わからない。
自問しても答えは出てこない。エコーのように反響するだけ。
だから、私は自分の行動を見返す。
そして、とりあえず自問自答のループに入らないように気をつけて、多分ね、とあいまいな答えを一時的に提示する。
本当に?という疑問を抱えたまま。
それが好き?
と訊かれた。
それについて好きかどうかを考えたことがなくて、一瞬考えこんでしまった。
***
自分がそれを好きかどうかを確かめるためには、少々時間が必要。
そのために進んで動いているか。
どこまで自分を使えるか。
それらをなんとも思わずにやっているか。
そういう自分の行動を確認して、あぁ、ひょっとしてこれを私は好きなのかもしれないと、考えられる。
でも、これって「好き」っていう意味であってる?
大辞林によると、好きとは、「(1)心がひきつけられること。気持ちにぴったり合うさま。」だそうだ。
なら、私は、心の動きを(自分自身であるのにもかかわらず)、感覚ではなく自分の行動で確かめようとしているのだろう。あたかも他人を観察するように。
***
好きか?という問いには、ある種の覚悟が求められているような心持ちを覚える。
この人の中で、自分は「それを好きな人」という刻印を押されてもいいというほどに好きだと認めるか?と問いただされたような、そんな大仰な問いが聞こえた気さえしてしまう。
私は、絵を、好きなんだろうか。
家族を、好きなんだろうか。
出身地を、好きなんだろうか。
その人を、好きなんだろうか。
よく、わからない。
自問しても答えは出てこない。エコーのように反響するだけ。
だから、私は自分の行動を見返す。
そして、とりあえず自問自答のループに入らないように気をつけて、多分ね、とあいまいな答えを一時的に提示する。
本当に?という疑問を抱えたまま。
2009年11月05日
平常営業
何事もなくではないけれど、あまり大事は起こらず、先輩復帰。
ふぅ。
昨日のうちに報告&連絡事項を済ませ、フォローをいただき、まるっと完了。
今日からは、毎月定例、スケジュール通りの処理が粛々と始まります。
今回こそノーミスで!!
ふぅ。
昨日のうちに報告&連絡事項を済ませ、フォローをいただき、まるっと完了。
今日からは、毎月定例、スケジュール通りの処理が粛々と始まります。
今回こそノーミスで!!
2009年11月04日
遠方より朋来る(*^o^*)
思いもかけず、遠方からやって来てくださった知人にお会いできました(^o^)/☆
朝イチで連絡戴いて、夜合流して。
あぁ、本当に楽しく、よく喋りました。
こんなに喋ったのはいつぶりでしょう?
皆の消息を聞いたり、こちらの近況をお知らせしたり、ちょうど向こうが今、気にしてはることがまさに私もどんぴしゃ!の内容で、おもわずお悩み相談室になりかけたり・・・。
***
今年も来るよね?って期待してる人いるよ!とも言われてしまいました。
殆んどタッチ&ゴー紛いの滞在時間を、楽しみにしてくださってるとは!
これから仕事の分担が増えるからって週始めに予告されたところなので、スケジュールをにらめっこ中。
うーん、いつ行くのだ??