カラシナの日記

住む場所が遠く隔たり、今はほとんど交流の途絶えた、大好きな友人がいる。

存在だけで、私の心の平穏を散り散りにする特別な何かを保有するかの友人。
ただ一定の距離を保って近くにいるためにエネルギーを必要とする、太陽のような引力の持ち主。
本人も知らずに持っていた私のハイパワーエンジンを始動させた一連の騒動のきっかけ。
懐かしく楽しい思い出。
部屋に寄るといつも珈琲を供された、コンビニに大量の甘いお菓子を買いにいく習慣に驚いた、街の人間は……とあきれられながら２人で冬の吹雪の夜に散歩しに出かけた。

こんな状態でも親に弱みは見せられないとしゃんと背筋を伸ばし、しかし明らかに力無く笑むかの人。タッグを組んでいた関係者以外との煩わしい連絡を避け、必要最小限の連絡を最優先でとれるように、メルアドを変えた。薬の副作用で緊急入院したとは知らずに見舞いに来たいと主張する関係の薄い目上の知り合いからの連絡に考えうる限り先に伸ばして下さいと私がさらっとお断りして怒らせた。通院に付き添うようになって最初の１か月で私の体重が５kg減った、母は側を離れるように頭ごなしに言い続けた。どんどん病状は悪化し、死を願うたくさんの言葉を聴いた。授業中に見知らぬ番号から連絡が入り手がわなないた…。

今日はかの人が生まれた日、そして結婚した日。
節目に、ふっと甦ってくるエピソードたち。ただ抱えているには重い記憶。


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ご静聴ありがとうございました。。