カラシナの日記

風が変わったなって思ったのは、先週の土曜日。
通り過ぎたファーストフード店のおもてでは、カントリィロードを歌う簡素な声。
ビュービューと吹く風の音と一緒に、耳に寄せられる。

これで、もう少し気温が下がると、夕方は上着が欠かせなくなるように変わるんだね。
夏が終わっていくのを感じて、
少し感傷的になってしまっている。

夏と秋と　行き交う空の　通い路は　片辺涼しき　風や吹くらむ　凡河内躬恒

さて、
誇張なしに、
今夏は、
物心ついて以来、
もっとも過しやすい夏でした。

こんなに穏やかに夏の時季を過ぎゆかせていられれば、
今の年齢まで生きていられることを、
もっと早い段階で思い描けていたのかもしれません。

昨年までとの大きな違いは、
その間に
神田橋氏の著書を読んだこと。

わたしが
エビオスを常用し始めたのは、
6月初旬。
ウコン茶を飲み始めたのは、
7月中旬から。

それから8月中旬の今までの間に、
立ちくらみがなくなり、
ひっきりなしの頭痛や動けないほどの疼痛が軽減し、
希死念慮が掻き消え、
やる気が戻り、
(ウコン茶を飲み始めてからは)フラッシュバックも薄れ、
周りに向ける注意力が戻ってきた。

今年は夏ばてもしていない。

ここまで違うものかと
わが事ながら
呆然としてしまう。
ひとに聞いたのなら、
疑ってしまいそうなくらいに(苦笑)。

***

最後に、もう一首。
今度は記憶から引用。

秋来ぬと目にはさやかに見えねども　風の音にぞおどろかれぬる　藤原敏行

本当に
いい夏でした。
ありがとう。