2009年09月01日
見しやそれともわかぬ間に

というより、咄嗟に彼女だと思った。
直射日光をさえぎるために、かしげた日傘を少し高めに保持する手の甲の角度。
目的地に向かってまっすぐ、身体の芯ごと動くリズミカルな歩き方。
鋼鉄のように伸びた隙の無い背筋。
そして、いかにも彼女が選びそうな色合いとテイストの服装だった。
***
一瞬後に、吐き気がした。胃がきりきり痛む。
遅れて身体全体が揺れるような大きな眩暈が始まった。
頭の中では至極冷静に、いま記憶したばかりの画像を巻き戻して分析する。今、見た方のほうが、ひざ上が細長かった。遠目だから定かではないが、身長もたぶん2センチくらい異なる。きっと違う方だ。自分を納得させて、呼吸が楽になる。
ここにいるはずもないのにとびっくりしたのか、違う人だから安心したのか。
本当は、会いたいのか、会いたくないのか。私の本音はどこにあるのだろう。
2009年09月01日
夜のお散歩

涼しさに誘われて、ふらっと夜のお散歩へ出かけて、空と月と水と車のライトの流れを眺めました。帰ってきてからも、なかなか寝付けなくて。本日の睡眠は2時間半。
疲れがとれてないだけで、さほど眠くはないのですが、集中力や注意力の点からは、大分まずい事態。
後にならないと発覚しないような大ミスがないように丁寧に当たらないと…。ご用心。